44.妊活と東洋医学 #2 妊活の現状
赤ちゃん、可愛いですよね。ふわふわで柔らかくて、ぷにぷにしていて、白くって、抱きしめたくなります。そんな赤ちゃんを自分のものにできるなんて、自分のお腹で大きくして、産み出して、自分と肌と肌を触れ合って、24時間一緒に過ごせて、なんと幸せなことでしょう。赤ちゃんを産めるだけで、男より女の方がぜったい「えらい!」と私は思います。
でも赤ちゃんが欲しくって、頑張っているけどなかなか赤ちゃんがやってきてくれない女性は実は多くいます。2020年の不妊治療件数は約45万件と報告されています。27歳から上昇し、40歳がピークとなっています。
令和2年(2020年)の女性の平均結婚年齢は29.4歳ですが、最頻値は26歳となっています。2022年の人口動態調査によると、平均初産年齢は30.9歳となっており、第1子の出産は25~34歳の10年間で67.7%(約24万児)を占めています。第2子を含む総数でみても、出産は20~45歳が主となっており20歳前と45歳以上はやはり少数です。2022年は全部で77万人の赤ちゃんが生まれているのですが、45歳以上のママさんからは1600人、45歳以上のママさんで初めての赤ちゃんというのは662人と非常に少なくなっています。
40歳前になると、タイムリミットを感じて不妊治療に挑まれるのかなと想像します。
不妊とは、妊娠を望む健康な男女が避妊をせずに性交をしていて一定期間妊娠しないものをいうそうです。日本産婦人科学会では、その期間を1年と言っています。ネットで検索をすると、たくさんの産婦人科医院のHPが表示されて、不妊治療をしているのがわかります。私の周りにもたくさんの不妊治療を受けて妊娠できた女性がいます。2022年4月からは保険適用にもなって、アクセスしやすくなりました。
女性の生き方も多様性があり、何歳で結婚するか、何歳で子供を産むか、人それぞれです。一般的には若いほうが妊娠しやすいというのは正しいかもしれません。でも、妊活に励む女性には、気持ちを楽に挑んでいただきたいです。無事に赤ちゃんがあなたのもとに訪れてくれることを祈ります。
東洋医学でも、妊活のお手伝いができます。とはいえ、「お手伝い」です。ママさんがリラックスして、身体の調子を整えるのをお手伝いはできます。
鍼灸師という立場ではなく、一人の女性として、赤ちゃんを望んでいる方全てに伝えたい。一人で悩まないでくださいね。もちろん不妊治療がうまくいって、赤ちゃんがやってきてくれることが一番うれしいけど、妊娠に至る道のりには、たくさんの辛さとか孤独感とか寂しさもあるから、一人で抱え込まないでくださいね。
参考
内閣府ホームページ、コラム最近の不妊治療について https://www8.cao.go.jp/shoushi/shoushika/whitepaper/measures/w-2006/18pdfhonpen/pdf/i1030120.pdf