心と身体の養生ブログ~1-30

10.鍼灸にできること ③筋肉の緊張を緩和する

 以下の記事は、鍼灸の教科書(「はりきゅう理論」東洋療法学校協会)からの引用を含みます。

 鍼灸にできること3つ目は筋肉の緊張を緩和することです。

 刺鍼後しばらく置鍼をすると、軸索反射の作用で血管が拡張し、新鮮な酸素を含んだ血液が刺鍼局所に流入します。一つ目に述べた「血流を良くする」と同義なんですが、血流がよくなることで、筋肉の酸素不足が解消されて、筋肉が弛緩します。つまりはお肌はピンクになって、筋肉は柔らかくなるということですね。筋肉が柔らかくなるというのは、患者さんの方からすると「肩こりが治った」というように感じられると思います。肩の筋肉は、明らかに柔らかくなり、肩こりが改善されたのがわかります。また腰の筋肉も柔らかくなります。脊柱起立筋という大きな筋肉が硬くなっている患者さんが多いのですが、このような患者さんの背中の張りを和らげることができます。また患者さんの中には自覚のない場合もあるのですが、骨盤周囲の筋肉が緊張していることも多く、これによる腰痛などにも効果があります。すなわち筋肉の過緊張による慢性的な筋肉痛に効果があります。