2.養生訓
私は一昨年まで大学で公衆衛生学を教えていました。公衆衛生学の歴史の中で必ず講義していたのが「養生訓」についてです。この本は江戸時代の儒学者であり、医者でもある貝原益軒という方が書かれた本です。健康に生きるための生活の注意点、健康法をわかりやすくまとめてあります。近代医学の世に生きている私たちよりは、はるかに昔の江戸時代に書かれたものなのですが、その内容は近代医学、現代でも十分通用する内容です。
養生訓では、食欲・色欲を慎むこと、食事の内容や量、運動、睡眠に気を付けること、医者や薬を吟味することなど具体的な長寿のための内容が記されているのですが、心の健康、心の整理についてもその重要性が述べられています。心の健康が長寿のために必要だと述べています。
これから、このブログでは、健康に長生きできるための、多くの知見について、少しずつ説明させていただこうと思います。