21.ブレスローの7つの健康習慣 6)朝食
朝食をとることのメリットについてはあまりに多く語られすぎているくらいです。曰く
- 朝食を食べると、バランスの良い栄養摂取ができる
- 朝食を食べる習慣は、生活リズムを整える
- 朝食を食べる子供のほうが、運動、学習の成績が良く、友達も多い
- 朝食を食べると、心の健康につながり「うつ」などになりにくい
- (高齢者では、朝食でタンパク質をとると)筋力低下を予防し健康寿命を延ばす
- 朝食を食べると、胃腸が活動を始め、基礎代謝が上がり、脂肪燃焼を助ける
などなど、ネット上にはたくさんの情報があふれていました。
どれも真実だと思いますし、そうありたいと思っています。しかし、大切なのは他の健康習慣についてもいえるのですが、「○○ねばならない」と思わないでください。
規則正しい生活習慣、食事習慣、栄養補給は健康長寿のために必要であるのは、貝原益軒さんの養生訓でも繰り返し述べられています。
しかし、朝食を食べる習慣のない人もいます。朝が苦手な人もいます。またうつ病などのために、朝起きられない、朝食を食べられない方もいます。そんな時には、朝食を食べねばならない、食べられない私はダメなことをしている、と思うのではなく、また「体調が戻って、元気になったら、朝起きして、朝食を美味しく食べれるようになったら良いな」くらいに考えておけばよいのだと思います。
また世界には1日に必要なカロリーを摂れない人たちや地域もあります。一方、過剰なカロリー摂取による肥満の改善のために、朝食を抜くダイエット方法や16時間ダイエットなどで朝食を食べないという人もいます。個人的な背景は人それぞれですので、すべての国や文化や嗜好や宗教を超越して「朝食を食べるべきだ」というほどの強い信念はありません。
私個人的には、朝起きたらお腹が減っているので、朝ご飯を食べないという選択肢は私にはありません。
参考
食育の推進に役立つエビデンス(根拠)(2)朝食を毎日食べるとどんないいことがあるの?:農林水産省 (maff.go.jp)
食育の推進に役立つエビデンス(根拠)(2)朝食を毎日食べるとどんないいことがあるの?:農林水産省「食育ってどんないいことがあるの?」では、論文などのエビデンス(根拠)に基づき、共食をすること、朝食を毎日食べること、栄養バランスに配慮した食生活を送ること、農林漁業体験をすることの良い点をそれぞれ紹介しています。