5.高齢社会は素敵な社会と私は思います
日本人の平均寿命が男性が81.47歳、女性が87.57歳(2022年)となって、2019年の高齢化率(人口の中の65歳以上の占める割合)は28.4%となりました。
このグラフは内閣府のホームページ「高齢社会白書」からの引用です。今後、日本人の人口は減っていくのですが、しばらくは高齢者の数は増え続け、高齢化率も上昇し続けるのです。これは日本人の寿命が延びたということと、赤ちゃんが生まれなくなったという(少子化)の2つが原因といわれています。そして高齢者が増えると、それを支える社会保障費の増大や若い人たちへの負担の増大など、何かとネガティブな話題として語られています。
でも本当にそんなに高齢社会は悪いものなのでしょうか?人間は年齢を重ねると、経験知も増え、何より人格も磨かれ、より自らを高めようとするものではないでしょうか?よくネットなどの記事に「老害」だと揶揄されるようなご老人はわずかで、そのような人は老いたから「厄介な人」になったのではなく、もともと若い時から「厄介な人」だったのではないでしょうか。より多くの経験と知識を持って、人格も磨かれた多くのベテランの人がたくさんいる社会は、素晴らしい社会ではないかと思うのです。お子ちゃまではない、大人の成熟した人たちが人口の多くを占める日本は、なんて素敵な国なのでしょう。年齢によって人を区切り、社会の第一線から締め出して、あえて「お荷物」扱いをしているのは、社会の方ではないでしょうか。
もちろん年齢を重ねると、疾病も増えます。体力も衰えます。20歳代と同じように走ったり、スキーを楽しんだりはできません。しかし社会を構成する一員として立派に機能すると信じています。もちろんそのためには「健康であること」が大切です。身体も心も健康で、活躍できることが前提となることは言うまでもありません。
引用