57.90歳まで働かなくてはならない世の中:高齢化社会
ネットを見ていると、日本はいずれ「90歳まで働かなくてはならない世の中」になると報じられていました。
前にも書いたと思うのですが、私は人口の中で高齢者の占める割合が増えること(高齢化社会)にそんなにネガティブなイメージを持っていません。経験豊富で技術や知識を備えたより完成度の高い大人がたくさんいる社会は生きやすい社会だと思うのです。
高齢者が増えて困るのは、医療費の増大と年金の原資不足です。悲しいかな生物・無生物に限らず経年劣化というのはすべてのものにあります。ですので、高齢になると身体のあちらこちらにガタがくるのは仕方がない。そのうち修理不能になって昇天するわけです。すべてのものはいずれは亡くなるので、人間だって200年も300年も生きられないのですから、最期の時までを穏やかに幸せに生きられるような医療があれば良いなあと思います。生きてきた人が、生まれてきて良かった・幸せだったと思って、あの世とやらに行ければ、それで良いのではないかと考えます。高額な医療で命を伸ばそうとするばかりではなく、穏やかに死ねる医療ももっと研究してもらいたいと思います。
年金は「ベーシックインカム」としてとても大切ですが、高齢になっても元気なうちは自分の体力と能力に応じて働ける社会であれば、若い人に多くの負担をかけることもないのではないかしら。「90歳まで働かなくてはならない世の中になる」とネガティブにとらえるのではなく、「90歳まで元気に働いて、世の中とつながっていて、自分の自己効力感も得られる」働き方をしたいです。私は適度に無理なく死ぬまで働きたいです。遊んで暮らしたいとは、今は思いません。