このところTVを観なくなりました。朝の時計代わりのニュース(それも1時間ほどで切ってしまう)と野球中継しか観なくなりました。面白くない、興味がない、新鮮さがないというのもあります。年のせいか、ドラマなどを長時間集中して観ることが面倒になりました。YouTubeも30分以上あるのは観ない。せいぜい15分です。ショート動画を見続けてしまいます。
それでも15分くらいでちょうど観られるのが「占い」です。星座占い、九星気学、タロットなどを観ています。観続けていると、あることに気が付きました。結局みんな同じ事しか言わないのです。曰く「人生の転換期です。」「貴方の苦労はもうすぐ終わります」「もうすぐ素晴らしい吉報が舞い込みます」「新たな(人生の)ステージが始まります」などなどですね。冷静になって考えてみると、占いなんてのを見る人は、多かれ少なかれ将来に不安を持っていたり、現状に不満を持っていたりするのですから、そういう人たちに対して「お前の苦労はまだまだ続く」とか「人生、詰んでいます」とか「不幸になります」「貧乏になります」なんて言ったら、読者は絶望するか、暴れるかで、読者に嫌われることでしょう。二度とそのYouTubeチャンネルを観に行くことはないでしょう。
占い師の役割は、悩める子羊さんに勇気と元気と覇気を与えて、不安を取り除くことにあります。背中を上手におしてくれはる占い師さんが一流やね。人は思い込みで生きる生き物で、言霊は人を動かすからね。
こんなのが出てきたら、びっくりしますが、これを占い師の人は「破壊と再生」として、「苦労が終わって、新しい展開になる」と言います。
こんな恐ろし気なカードすら、「苦難の終わりです」と言ってくださる占い師さんの優しさ!エンタメとしての占いのページにもそろそろ飽きてきました。
占いに頼る心の弱さを払拭して、前を見て歩いていかねばならないのはわかっているのですけどね。