三陽院通信

2023年12月 年末大作戦~内関、公孫、太白

あれよ、あれよという間に師走となりました。皆様、お元気でお過ごしですか? この通信は三陽院がご縁をいただいた方々にお送りしています。

「先生も走る」師走です。もともとは師匠の僧がお経をあげるために東西に忙しく走り回る(馳せる)というのが語源らしいです。和尚さんだけでなく、私たちも12月は何かと忙しい(ような気がします)。年賀状、クリスマス、大掃除、お節料理など主婦は忙しい。年末調整やら確定申告の用意やら忙しい!

そんなに忙しい時期だけど、忘年会の予定も入れなくてはならないので本当に忙しい三谷です。自らすすんで「忘年会しましょ!」なんて声をかけて回っているのだから、ホンマに懲りない。

こんな私の楽しい仲間たちは、飲み会の前に「ウコンの力」を飲んで気合を入れるようなアホなお馬鹿さんたちです。お酒にそんなに強いわけではないけれど、みんなとワイワイお喋りして、美味しいお酒とお料理を楽しみます。そんな高級店に行くわけでもなく、その辺の居酒屋なんですけどね。

そんなお酒に弱いけど、お酒を楽しみたい皆様のために効果てきめん(?)なツボをお伝えしましょう。

先ずは「酔い止め」のツボ。

内関が超有名です。内関は手首の皺から指3本分下のど真ん中(手首に向かう2本の腱の間だよ)です。ここは車酔いなんかにも効きます。いつかの昔、みんなでここにパイネックスという鍼のついたシールを貼って飲み会をしたことがあります。効果???よくわかりませんでした。ま、みんな、お行儀よく飲みすぎないお年頃ですから、とりあえず全員無事に楽しい飲み会を終えました、とさ。

そして公孫もありですね。公孫は東洋医学で言う太陰脾経のツボで、絡穴、八脈交会穴といわれるものです。ま、ややこしい説明はヤンピです。胃痛、嘔吐、下痢、浮腫みなんかに効果があるそうです。この足の親指側ってのは、軽くなぞるように押すと気持ちが良いですね。何とはなしに胃腸が弱っていたり、疲れていたり、浮腫んじゃって足がだるいよ~なんて時にすっきりさせてくれますので、ぜひお試しください。ついでに太白も示しておきました。太白は酔い止めというよりは、痛風の予防、代謝機能向上なんて効果があるそうです。

「二日酔いの予防」と「二日酔いになっちゃったら」のツボ、「胃腸をいたわる」ツボ、「肝臓を元気にする」ツボなどもありまして、ご案内したいけど、紙面の尺の関係で今回はここまでにします。 もちろん三陽院にご来院いただけますれば、すべてまとめて施術させていただきますので、ぜひお越しください。最後に有名どころの合谷と私が個人的に好みの太衝のツボをご紹介しておきます。合谷はたくさんの症状に使われる万能のツボです。頭痛、肩こり、眼精疲労、生理痛、胃腸症状の緩和、自律神経の安定などなどですね。合わせて使うと効果倍増なツボです。太衝は厥陰肝経の原穴で、「肝(西洋医学で言う肝臓とちょっと似てますが、ちょっと異なります)」の調子を整えます。肝臓、ストレス、イライラ、筋肉、眼、冷えなどに効果があります。私は肩こりの患者さんにもここは使います。

でも、まぁ、なぁ、「わかっちゃいるけどやめられない」のよね。お酒は「きちがい水」ともいわれます。しかし、百薬の長ともいわれてきました。かつて私は「適量の飲酒をしている人は、ストレスが低く、人間関係が良好で、健康で長生き」というデータを発表して、おおいに受けたのですが、近年の研究では「お酒はたとえ少量でも身体によくない」といわれています。医学的にどうとか、疫学的にどうとかではなく、人生を楽しみましょう。身体を壊さない程度に、人に迷惑をかけない程度に。

そしてお仕事やお酒で疲れた身体は今年のうちに労わって新年を迎えましょう。鍼灸で心と身体の疲れをとりにご来院くださいね(結局、言いたいことはこれよ、これ!!)( *´艸`)

皆様、今年も一年お疲れ様でした。そしてありがとうございました!!