保険適用されている疾患
以下の疾患は健康保険を使って施術を受けることができます。
- 神経痛
- リウマチ
- 頚腕症候群
- 五十肩
- 腰痛症
- 頸椎捻挫後遺症等
ただしいくつかの条件が必要です。
*医師の同意書が必要です。
*医療機関で投薬や湿布を受けている場合は適用されません。
すなわち、例えば腰が痛くて鍼の施術を受けようと思っても、お医者さんに同意書を書いてもらわないと保険は使えません。また腰痛に対する鍼をしている期間は、腰痛に関して医療機関を受診したり、痛み止めの薬の処方を受けたり、検査を受けたりすることができません。鍼灸治療と医療機関の治療を同時に受けることができません。これを混合診療の禁止というそうです。ちょっとモヤモヤしますね。お医者さんから湿布とか痛み止めを処方していただいたうえで、鍼灸治療も受けることができれば、より早く、より安全に腰痛を治すことができるのになあと思ってしまうのは、私に知識がないからでしょうか?
また鍼灸院で保険を使おうとしても、鍼灸院の方では様々な書類の作成や事務作業が膨大になり、なおかつ料金が保険で定められているため、ちゃんと効果がでるまでの鍼灸をしようとすると、鍼灸院の方では赤字となるような場合がほとんどです。なので、ほとんどの鍼灸院では取り扱っていないと思います。 取り扱いをしているか鍼灸院に確認してください。
鍼灸に効果が期待される症状とその適応となる疾患
ブログのところにも何度も書いていますように、日本はこれから高齢社会としてますます成熟していくことと思います。高齢者の方にこれからも1日も長く元気に幸せに暮らしていただけるように、日々の健康管理や健康増進が大切です。また働き盛りの若い人たちが、1日も長く元気に働けるように、元気で健やかな老後を迎えるためにも、若い時からの養生が大切です。
東洋医学、予防医学の一つの実践として鍼灸を考えておられる方に、どのような症状にたいして改善が期待できるのか、どのような疾患の症状に対応できるのかの一つのヒントにしていただきたくて、以下のページを作成いたしました。また東洋医学を学習する学生さんや臨床で実践されている方にも参考にしていただけるように、少々、一般の人には「謎な用語」を用いた解説も加えております。
なおコンテンツは、「東洋医学臨床論<はりきゅう編>教科書執筆小委員会著 公益社団法人東洋療法学校協会編 株式会社医道の日本社 発行 2020年3月15日 第1版」から多くを引用しています。私が鍼灸の学生の時に使用した教科書です。この本の内容と私の知見などを私の責任において編集して記載しています。
一つ一つの症状から、ページを見ていただくことも可能ですし、簡単にまとめたPDFをダウンロードして閲覧いただくことも可能です。必要に応じて、ご自由にご覧下さい。