対象とする症状と疾患

24.膝痛

悪性腫瘍や化膿性の膝関節炎、半月板損傷や離断性骨軟骨炎、受傷直後の関節内骨折や靭帯損傷、半月板損傷、靭帯の断裂などとの鑑別診断に注意し、これらの疾病に関しては医療機関の受診が必須です。鍼灸の対象となる最も多いのは、老化変性による変形性膝関節症です。また運動性の膝関節痛や滑液包炎の痛みの軽減や改善が期待できます。

【対象となる疾患】

  • 変形性膝関節症
  • 運動性膝関節痛
  • 滑液包炎

【西洋医学からみた取穴(鍼灸師向け)】

変形性膝関節症:
血海、梁丘、犢鼻、その他関節周囲の圧痛点
運動性膝関節痛⇒スポーツ鍼灸運動性膝関節痛
⇒スポーツ鍼灸
滑液包炎:
直接刺鍼による炎症の消褪を図る。筋、靱帯の緊張緩和

【東洋医学からみた解説(鍼灸師向け)】

膝痛の原因:労損、痺証、挫傷
局所治療:膝周囲の経穴
足三里、犢鼻、梁丘、陽陵泉、足陽関、陰陵泉、膝関、曲泉、陰谷、浮郄、委陽、委中