対象とする症状と疾患

28.食欲不振

食欲不振の原因は、消化器疾患の他に感染症、内分泌疾患、腎疾患、心疾患、脳腫瘍、精神疾患、薬物など様々なものがあります。原疾患の治療は医療機関に任せます。癌などの重篤な場合を除いて、対症的に効果を期待できます。

【対象となる疾患】

  • 急性胃炎
  • 慢性胃炎
  • 胃神経症

【西洋医学からみた取穴(鍼灸師向け)】

急性胃炎、慢性胃炎⇒悪心・嘔吐の欄参照
胃神経症:中脘、巨闕、膈兪、脾兪、百会

【東洋医学からみた解説(鍼灸師向け)】

「悪食」「厭食」という。原因は、
①肝胃不和(実証:疎肝和胃
②脾胃湿熱(実証:清熱利湿
中脘、足三里、曲池、陰陵泉、三陰交
③食滞(実証:消食導滞
④胃陰虚(虚証:養胃育陰
足三里、解谿、太谿、胃兪
⑤脾胃気虚(虚証:健脾益気
がある。