対象とする症状と疾患

5.眼精疲労

PCやスマホの普及により目の疲れを訴える方が増えています。まずは緑内障や慢性結膜炎などの眼科的疾患がないことを眼科で診察を受けましょう。鍼灸では、全身疲労性眼精疲労、筋性眼精疲労、調節性眼精疲労の症状の改善が期待されます。

【対象となる疾患】

  • 全身疲労性眼精疲労
    低血圧や更年期障害により特に夕方になると疲れを感じる
  • 筋性眼精疲労
    斜位や輻輳不全により、疲れると物が二重に見える
  • 調節性眼精疲労
    乱視、遠視などにより、疲れるとぼやけて見える

【西洋医学からみた取穴(鍼灸師向け)】

眼の毛様体筋や、目の周囲、後頚部の筋緊張、圧痛、硬結などの反応がみられる経穴、反応点に刺鍼する。
攅竹、太陽、風池

【東洋医学からみた解説(鍼灸師向け)】

東洋医学でいう「肝労(五労の1つ)」に相当すると考える。
病証としては、肝血虚(虚証:補益肝血)、肝腎両虚(虚証:補益肝腎)による。
太谿、太衝、三陰交、攅竹、風池