42.母乳神話 #2
母乳神話について追伸です。
お母さんになったばかりの時って、なにげに頭の中がハイパーになっていて、なんかおかしい。お母さんたちは、かわいい子のため、良き母となり、この子を幸せに、立派に、賢く育てなければ、「この子を世間の荒波から守り切らなくては!」とまで思いつめます。
そして子供を守るために、最初の大切な武器が母乳です。母乳にはIgA、IgM、IgGといった免疫グロブリンが含まれており、赤ちゃんを守ってくれます。母親になると赤ちゃんの泣き声を聞いただけで、おっぱいが張ってきて、赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうと、お母さんの脳下垂体後葉からはオキシトシンという幸せホルモンが分泌されて、お母さんはとても幸せになります。おっぱいを飲ませてあげられるのは、お母さんだけの特権で、お父さんがどんなに望んでもできない技です。
母乳が出ないからと言って母親失格なんて言いません。だから思いつめないでください。母乳がうまくいかなかったら、ミルクで十分です。でも母乳育児をしたいけど、なかなかうまくいかないとき、鍼灸をためしてみませんか?
母乳というKey Wordでググるとたくさんのツボが出てきます。中府、中脘、乳根、天宗など、それぞれ「なるほどなあ」と思わせる取穴であると鍼灸師的には思います。私なら、どう取穴して治療するかな、と考えます。「乳房周辺の血行を改善して、首や肩の筋肉の緊張を緩和して、胃腸の動きを改善して、自律神経を整えて。。。。。」と妄想は広がります。
助産師さんによる乳房マッサージもありだと思います。新米お母さんの心と身体を癒して、健やかな子育てを楽しんでほしいと思います。